ビショップ+ナイト+キングでチェックメイトする方法

ビショップ+ナイト+キングでチェックメイトする方法

さて、今日はこのお題です。「ビショップ+ナイト+キングでチェックメイトする方法」

国内レーティング2100前後でうろうろしている私ですが、恥ずかしながら、未だに実戦で「ビショップ+ナイト+キングでチェックメイト」という状況になったことがなく(チェックメイトされたこともなし)、公式戦でそうなったらどうしよう、と思っています。以前、IM Kojimaくんと対戦したとき、K+P対K+N+Nという特殊な状況で彼はあまり迷うことなくチェックメイトにしてきたと言うこともありました。少なくとも、タイトルホルダーレベルでは、この状況でも当然メイトできることと言うことになりますので、私たちも頑張って習得しておかないといけませんね。

B+Nでチェックメイトする際に、知っておかないといけない前提がありますが、

  1. ポーンの動きがなくなってから、50手経過すると引き分けが成立する(49手以内にチェックメイトしないといけない)。
  2. 相手のキングをチェックメイトできるのは、盤面の隅っこである。

ということで、途中で何回も間違えると49手以内にチェックメイトできなくなり、勝てる試合を引き分けにしてしまう可能性があります。また、相手キングが盤の中央にいると、キングは周囲8方向に動けます。今回の駒割では、9マスすべてを抑えてチェックメイト状態にできませんので、相手キングは端っこにいる必要があります。

チェックメイトを可能にするための作戦

上記のことを踏まえて、大まかに作戦を考えますが、

  1. まず自分のキングを中央4マスのどこかに持ってくる(相手キングをセンターに入れないため)。
  2. ナイトとビショップで相手キングを角の方へ追い詰める。
  3. チェックメイトするのはビショップで、かつビショップの利きがある角である。

3はなんとなくイメージしにくいと思いますが、たとえば角でないところでチェックメイトできるとしたら、下図のような状況になります。

こうなる前の手で(図では白側の)ビショップでチェックして、逃げたところをナイトでチェックメイト、というわけですけど、必ずほかの逃げ道があったはずなので、逃げる方が間違えない限り、こういう状況にはならない訳です。では実際の手順を追ってみましょう。

それではスタート!

1. Ne4 Kf8 2. Kc3 Kg7 3. Kd4 Kh8 4. Ke5 Kg7 5. Kf5 Kh8 6. Kf6

作戦通りで正しいとすると、逆に逃げる側はビショップの利きのない方の角に逃げればいいことになります。とうとう隅まで追い詰められましたが…やっぱり間違えない限りはメイトになりません。ただ、この状態が第1目標になると思います。このままですと、いつまでも黒キングがh8に居座られますので、ここに逃げられないようにナイトを使う必要があります。

7. …  Kh7 7. Ng5+ Kh8 8. Bc2 Kg8 9. Nf7

ナイトの利きでキングがh8に入れないようにしました。ここから、ビショップとナイト、キングをうまく使ってビショップの利きのある方の角に追い込んでいきます。駒の利きの壁を作って、一度端の列(もしくは段)に追い込んだら、手前側に出さないように追い詰めないといけません。この段階ではL字型の壁を作るイメージですね。

9. … Kf8 10. Bh7 Ke8 11. Ne5 Kd8 12. Ke6 Kc7 13. Nd7 Kb7 14. Bd3 Kc6 15. Bc4

2つのピースの利きをうまく組み合わせて壁を作り、キングをこれ以上中心部もしくはa1の方に行けないようにコントロールします。

15. … Kc7 16. Bb5 Kd8 17. Nb6 Kc7 18. Nc4 Kd8 19. Bd7 Kc7 20. Ke7

さて、だんだん端に近づいてきました。焦ってうわっと行くと逃げられてしまったり、ステールメイトでドローになりかねないので、じっくり行きましょう。

20. … Kb8 21. Kd8 Kb7 22. Bb5 Kb8 23. Nd6 Ka7 24. Kc7 Ka8

ついに逃げ道がない状態で角のマスにキングを追い込みました。最後は、予定通りビショップでチェックメイトです!

25. Bd3 Ka7 26. Nc8+ Ka8 27. Be4#

まだ私自身も実践できる自信がありませんが、相手キングが盤の辺縁に来れば、後はあまり考えずにいけそうですので、なんとかモノにしたいと思います。

 

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)