チェスをするのに不可欠なことが、棋譜を読む、書くです。全部の駒の動きを図に書くわけにはいきませんから、将棋などと一緒で、一定の読み書きの方法があります。
上記の図で解説します。右側が棋譜の基本的なフォームです。大会の時には、一部の大会を除いて、必ず棋譜を自分で書かないといけないので覚える必要があります。
左図のチェス盤のヘリを見ると左から、A,B,C……,Hとアルファベットが書いてあります。また、下から1,2,3….,8まで数字が振ってあるのがわかります。このアルファベットと数字を組み合わせて位置を表します。
その座標と駒のアルファベットを組み合わせて、記載します。ナイトはN、ビショップはB、ルークはR、キングはKと表します。ポーンについては座標のみとします。例えば、棋譜で反転表示されているQc2は「クイーンをc2に動かした」という意味です。
駒を取ったときは駒の記号と座標の間にxを付けます。ポーンで駒を取った際は、そのポーンのいる列をまず書いてからxを書きます。上の図では例えば、9手目の白、exd5とかですね。ちなみにこのxは省略可能です(なくても意味が通るため)。
そのほか、
- キャスリングはO-O(キング側)もしくはO-O-O(クイーン側)
- チェックした際は右端に+、チェックメイトの際は右端に#を付ける
- ナイト、ルークの動きを記載する際、両方の駒が同じ場所に行ける場合はわかるように列もしくは段目を追加で記載する(例:Nbd7 N7b6など)
- 勝ち負けについては1-0、0-1、1/2-1/2と記載
以上です。基本的には合理的なシステムなので、1回書いてみるとすぐ覚えられると思います。