特殊なルール

チェスには少し特殊なルールがあります。それぞれ説明します。

Castling(キャスリング)

 

 

 

 

 

直訳すると入城です。将棋の入玉とは全く違う意味合いで、以下の条件を満たす時、1手でキングとルークを図のような位置に動かすことができます
・キングとルークが一度も動いていない。
・チェックをされていない
・キングとルークの間に駒がない。相手の駒の利きもない。

①キングをまず左右のどちらかに2マス動かします。
②次にルークをキングの隣に移動させます。
チェスには触った駒を動かさなくてはいけないというルールがあるので、必ずこの順番で動かします

ゲームの流れの中では、中盤までにキングの安全性を高める、という意味合いがあります。

アンパッサン(en passant)

(自分が白の場合で説明します)
このルールはポーンのみに適応される特殊ルールで、こちらのポーンが5段目に進んでいて、そのポーンの隣の列のポーンが2マス進んだ直後のみ、その相手のポーンを取り除き、斜め前の位置に進むことができます。

全くもってわかりにくいですが、アンパッサンはフランス語で、「通過の途中で」という意味があり、通過捕獲という言い方もあります。

ステイルメイト(steal mate)

以下の状況になった時に、ステイルメイトと言って、局面の優劣に関係なく、試合は引き分けとなります。将棋では持ち駒があるため、こうなる可能性は0に近い(将棋では負けになる)ですが、チェスではかなり多く見られます。

自分の手番であるが、相手にチェックはされておらず、かつ、次に動かせる駒が一つもない。

 

同形三複(repetition)と50手ルール

3回同じ局面が現れたら申告をすればゲームは引き分けになります。必ずしも同じ手順の繰り返しでなくても、成立します。

また駒の取り合いがなく、50手の間、ポーンの動きが全くなかった場合、やはり引き分けになります。これらのルールは局面の優劣に関係なく、指摘をすれば適応されるため、不利な局面で、ポイントを取るため、あえて狙うことがあります。

戦力不足、合意によるドロー

以下の場合、相手のキングをチェックメイトすることが不可能なので、即座に引き分けになる。

  • キング 対 キング
  • キング 対 キング + ビショップ1個
  • キング 対 キング + ナイト1個
  • キング + ビショップ1個 対 キング + ビショップ1個(お互い同色ビショップの場合のみ。異色の場合はメイトになる可能性がある)

また、対局者同士の合意があれば、1手目でもドローにできる(最近は試合の規定で、短手数のドローは禁止されていることが多い)。