東京チェス選手権2019に参加しました

東京チェス選手権2019に参加しました

3/23~24に行われた東京チェス選手権に参加しました。NCSが直轄で行う初の大会でJCA解散後のドタバタの中、70名(実質は66名?)が参加し、6ラウンドの試合で競い合われました。

優勝はFM Aoshima Mirai選手!

まずはオープンクラスの順位ですが、以下のようになりました。なお、詳細はチェスリザルトのページから確認できますので、そちらもご覧ください。

  1. FM Aoshima Mirai  5.5p
  2. IM Kojima Shinya   5.0p
  3. Schweizer Simon   5.0p

Aoshima選手は負けなしの5.5ポイントでした。どんな持ち時間でも強いのですが、比較的持ち時間の短めの大会はとくに強い気がします。おめでとうございました!

運営は最高でした

今回は、NCS初主管でしたが、ほぼ定刻通りの運営で、Hiebert Yumikoさん、Yamada Akihiroさんはさすがの手際でしたが、今回はボランティアでYamada Yukihiroさんも頑張って頂いてました。試合結果やペアリングについても間違いのないようにダブルチェックが行われていたようですし、会場の下準備なども完璧でした。名前を挙げた方以外にも、準備片付けをお手伝いなさっていた方もいらっしゃったようです。ありがとうございました。ペアリングがPCで行えるなど、時代が変わった部分もありますが、すべてがスマートになった気がします。今までのJCAの大会は何だったんでしょうか…。

思い込みというものは恐ろしい?!(エンディングは難しい)

さて、私自身の試合はあまり主導権がとれずに苦しい試合が多かったですが、なんとか4ポイントを確保し、14位で全日本選手権シード権を獲得しました。紹介するのは私が白番、Takata Yoshioさんが黒番の試合でしたが…。

まずこの局面、32. Kc3??と下がったところです。

 

実際にはKxb5と取って頑張るしかありませんでしたが、この局面ではe3!が成立します。以下、33. fxe3 Ke4  34.Kd2 Kf3  35. b4 Kxg3 +- となり、黒勝ちです。実際は32. … Kc5  33.Kd2 Kd4  34.c3+ Kc4  35.Kc2 f5  36.b3+ Kd5  37.Kd2 h5  38.Ke3 Ke5  39.c4 と続き、とても恥ずかしいのですが、これで勝ったと思っておりました…。

ここでb4!とされると、ドローのようです。例えば40. c5 Kd5  41. Kf4 Kxc5  42.Kxf5 Kd4  43. Kg6 Kd3  44. Kxh5 Ke2  45. Kxg4 Kxf2  46. h5 e3  47. h6 e2  48. h7 e1=Q  49. h8=Q といくと、

一見白のワンポーンアップのクイーンエンディングですが、手番が黒にありますので、チェックしながら2つのポーンを取られてしまい、白はドローを目指して戦うということになります。

実際には、39. … bxc4??  40.bxc4 Kd6  41.Kf4 Kc5  42.Kxf5 Kxc4  43.Kxe4 Kc5  44.Kf5 Kd5  45.Kg5 Ke5  46.Kxh5 Kf5  47.Kh6 Kf6  48.h5 1-0 となり、黒は負けてしまいました。検討戦の時に、私がどや顔してf5を早く突いたらどーたらこーたらといってた気がしますが、自分も全然理解していなかったということで、恥ずかしいですね!

ちなみに、開始図の2手前にルーク交換してしまっていますが、本譜を見ていると、bポーンをキングで取る以外で、白から勝てる可能性はほとんどなかったようなので、勝ちに行くのであれば、そもそもポーンエンディングにしたのが間違いだったともいえそうです。強くなるためには、オープニングよりもまずエンディングからという人もいるくらいで、やはりこういう部分をコツコツ強化していく必要があると切実に感じました。

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. By 神田大吾

    いつも読み応えのある記事、有難うございます。楽しみにして読んでおります。
    今大会のペアリング等は、ダブルではなく、トリプルチェックでした。つまり、(1)Akihiroさんが作成したリストを、自分で点検した後、(2)Yukihiroさんがチェックした後、A「隣の部屋に持って行ってね」とYさんに頼み、(3)競技主任のYumikoさんがチェック。彼女がOKを出して初めてアップする、という手順でした。まさに万全の体制。
    優雅に湖面をすべる水鳥が、水面下では絶えず懸命に足を動かしている、という話を思い出しました。

    • By info

      初めてのコメントありがとうございます。とても励みになります。
      たしかにそうされてましたよね!自分も仕事上、そういう取り組みが大事であることを知っていますので、今回はとても感心した次第です。
      今から全日本選手権も楽しみです。

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)