全日本チェス選手権全国大会の展望(2)
さて、前回の記事では、展望と言いながら、大会要項とシード選手のみの記載でした。もう少し追記したいと思います。
全日本チェス選手権全国大会は6日間、11試合で行われます。1試合ごとの時間も長いですし、長丁場なので、スタミナも要求されます。ちなみに私が高校生の時に参加したときは13試合で行われていて、持ち時間などの設定にも全くなれていなかったので、調子も出ず、つらい思いをしたのを覚えてます。
全日本チェス選手権全国大会の会場
さて、今回の会場はおなじみの大田区産業プラザなのですが、6日間のうち、4日目と5日目が大田区民センターになるという、変則的なパターンです。産業プラザはいいのですけど、大田区民センターは学校を改装した施設で、駅から遠く、机も狭いので、あまり全国大会を開催する会場としては向いていないと思うのですけど、なんとかならなかったんでしょうか。
公共施設というのは、特定の個人や団体が寡占しないように、抽選などがありますから、難しいと思いますし、一般のホールや会議室は何十倍の値段になることもあるので、スポンサーが付かないJCAでは無理だとは思っていますが、最重要の大会なので、考慮はしてほしかったところです。
優勝争い
さて、今回の大会、すでにシードを辞退したりして、繰り上がり出場の方などの話もちらほら出てきてますが、優勝争いについてちょっと予想してみましょう。今のところIM南條選手の名前が出てこないので、一応除外して考えますが、シード選手から注目の選手をピックアップいたします(敬称略)。
IM小島慎也 日本のチェス界の第一人者であり、全日本も優勝5回。毎度優勝候補なのだが、2011年度の同率優勝以来、優勝からは遠ざかっている。
Tran Thanh Tu(不参加らしいです、残念) 昨年の全日本優勝者で、来日早々公式戦27連勝という大記録を立てた強者。最近はブラインド11面指しで全勝と話題性に事欠かない。
馬場雅裕(不参加らしいです、残念) 2016年度を含めて、3回の優勝経験を持つ。大一番で勝負強い印象。ちなみに昨年の全日本ではTuに勝利し、小島には敗れた。
青嶋未来 将棋界で注目される選手で、将棋の3段リーグで最多勝を記録、プロ入りして1年たたずに五段に昇格したとのこと。チェス界デビューの2015年の快速選手権でいきなり7勝1敗で優勝し、話題をさらった。最近はラスベガスのノースアメリカンオープンにも参加し、積極的にチェスも行っている
たぶんこの3人の誰かが優勝すると思いますが、このほか日本初のスポンサード選手FM山田弘平、過去に優勝経験のあるFMBibby Simon(不参加らしいです、残念)、塩見亮など十分波乱を起こせるメンバーもそろっており、混戦、熱戦に期待したいところです。お名前の上がった方々は、私のブログをデスブログとか言わなくてすむように、頑張ってくださいね。
ちなみに私の目標は…勝ち越し+金星かなあ。
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