ChessBaseでチェスエンジンを使って検討を行う方法
ChessBaseは言わずと知れた、チェスのデーターベースソフトで、クラブプレイヤーともなれば必須のものと言えます。今では、オンラインでゲームを無料で見れるデーターベースもありますけど、自分の棋譜の整理なども含めて、もっておいて損はないソフトです。
どこからChessBaseを入手するか
日本の小売店やアマゾンなどでは、まともな形では入手できませんので、直接ChessBase社のオンラインショップから購入する方法一択となります。ダウンロード販売もありますので、海外からの発送を待たなくても大丈夫です。
最新バージョンは ChessBase 14 ですね。残念ながらMacintosh版はありません。Windows版のみです。
ちなみに日本チェス協会のホームページを見ていたらChessBase 8.0を露骨に高い値段で販売していました。これは2003年頃のソフトだったと思いますので、間違っても購入しないように!まあ、販売していると言うよりも、単純にページを更新してないだけだと思いますが…。
どれを買うか
ChessBaseはデータベースソフトと言いましたが、実はデータベース自体は付属していません。Mega Database2018など、ChessBaseと組み合わせて使うアップデート機能付きのデータベースもありますが、結構いいお値段します。
昔と違って現在では、単体を買うのみでも、Live-Databaseなるものにアクセスできますので、ネット環境がある限りはこれだけで十分かも知れません。ChessBase単体でのお値段は、99.9ユーロ(約13000円:2018年12月現在)です。時々2割引セールみたいのをやっているので、セールの時に買うのがいいですよ。
何か追加で買うとしたらおすすめなのは、Opening Encyclopedia 2017でしょうか。オープニングのバリエーションとここの勝率などの統計データが網羅されており、簡単にレパートリーの研究ができます。自分が学生の時は、百科事典のような本が5,6冊あって、それを索引から調べて…とやっておりました。のっている形勢判断も、ちょっと怪しかったと思いますし、隔世の感がありますね。
まずは自分の棋譜を入力!
まずは、自分の試合の棋譜を入力して、データベース化してみるのがいいと思います。紙に書いていると、やはりだんだん色あせてきますし、昔の試合を調べるのも大変です。いろいろな使い方があると思いますが、自分の場合で説明します。
最初、試合を保管するデータベースファイルを作ります。ホーム画面で右クリックすれば、簡単に作れます。そのデータベース画面を開いて…1手1手入力する場合は、boardから開いて、駒を動かして入力します。
コンピューター上のチェスの棋譜は.pgnという拡張子のついたファイルで保存されています。多くのチェスソフトがこの形式に対応していますので、インターネット上のpgnファイルをそのまま取り込んだり、表示したり、保管もできます。
チェスエンジンを使って検討
これはChessBaseでなくてもできますが、さっそく、自分の棋譜をChessBaseを使って検討してみましょう。ChessBaseには元々Fritz11SEと言うエンジンが付属しているので、それで検討はできますが、せっかくですので、もう少し強いと言われているエンジンを入手して、それを使う方法も解説します。
インターネット上を探すといろいろなチェスエンジンがありますが、例えば、IPON-Rating-Listで現在3位に入っており、chess24.comのライブ中継などでも採用されているStockfish 8を入れてみます。現在のレーティングは3299!。
まずはStockfishのページからファイルをダウンロードします。ちなみにStockfishはMacやAndroid版もあるようです。ZIP形式ですので、どこかのフォルダーで解凍します。
ChessBase上で適当なゲームを開いてみます。メニューのところにある、Create UCI Engineというボタンをクリックして、出てきたウインドウの右上方の…と表示されているボタンをクリックして、さっき解凍したフォルダーにあるエンジンを選びます。
これで、設定できました。後はAdd Kibitzertボタンを押すと解析が始まりますよ!
なんとなくわかりにくい解説になってしまいましたが、実際使ってみれば、それほどわかりにくいソフトではありませんので、語学力はなくても全く大丈夫ですよ!
下のウインドウに形勢が数字で出ています。この局面は黒よしのようですね。まあ、大事なのは、「なぜその局面は黒がいいのか」を理解することですけど、形勢判断というのはとても難しいですので、私は、例えば、チェスエンジンをつけたまま流してみて、大きく数字が変化したところを細かく検討するようにしています。実戦の時には、とてもいいと思った手でも、意外な応手があって、好手どころか悪手であったりすることもありますし、オープニングを知らずにさして、データベースに載っていないような手でも、評価はそれほど悪くなかったりということもありますので、勉強になります。
ただ、勉強になった気になっても、実際にはなかなか強くなれないものですけどねえ…(汗)
ChessBaseにはほかにもいろいろ機能があるのですが、また何かの機会にご紹介できれば、と思います。
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