higaponの記事一覧( 9 )

ギャンビット(Gambit)とは
チェスで、序盤にわざとポーンを(1個もしくは複数個)相手にとらせ、代わりに展開やテンポを得ることをギャンビット(Gambit)といいます。将棋でいうと「突き捨ての歩」が一番近いでしょうか。 将棋の場合は、駒が循環するので、1歩では優劣がつきにくいかもしれませんが、チェスの場合は、ポーン1個でも捨てたら戻ってきませんので...
初心者が学ぶべき定跡①ールイロペスー
チェスを始めてしばらくすると、必ず突き当たる問題としては、「定跡は何を覚えるか」です。 以前の記事で、おおざっぱに5手くらい覚えればいい、と説明しましたが、やはりそれでは、対応しきれないわけで、一つは中盤くらいまで並べて勉強して、ある程度理解できている定跡が欲しいものです。 私は1手目、ほとんどe4(ポーンをe4へ進め...
世界女性選手権から1局
つい先ごろ行われた世界女性選手権の決勝戦、第3局。負け越しているMuzychukはこの局白番。ここで勝っておかないと苦しくなりますが、見事勝利を収めました。今日はこの対局を見てみようと思います。 □Muzychuk Anna(2558) ■Tan Zhongyi(2502) FIDE Women's World Cha...
FIDE Women’s World Championship 続報
以前、女性世界選手権についてはお知らせしましたが、現在、決勝戦まで進行したので、続報です。 決勝に残ったのは、Tan Zhongyi(2502, 中国)とAnna Muzychuk(2558, ウクライナ)のお二人で、レイティングトップだったJu Wenjun(2583, 中国)は準々決勝でTan Zhongyiに敗れ...
Blindfold chess(目隠しチェス)
Blindfold chess(目隠しチェス)は私はやったことはありませんが、興味のある方もいらっしゃるようなので、少しご紹介しようと思います。 Blindfold chess(以下目隠しチェス)は言葉通り、盤面を見ず、目隠しでチェスをするということで、対局者の両者とも目隠しで行う場合や、強者がハンデとして行う場合、余...
チェスとコンピューター
今日は、チェスコンピューター(ソフト)について簡単にお話しします。 将棋や囲碁でもコンピューターソフトはありますが、最近になって、やっとプロと対戦して勝利をあげるようになった、というくらいでしたか。ただ、この手のことというのは暗黙の了解というか、プライドというか、世界一(チャンピオン)がコンピューターに負けたとあっては...
将棋とチェスの違うところ
チェスを語る上で、少なくとも日本では、将棋の話が欠かせない感じですが、自分なりに感じることも含めて、書いてみます。 そもそも、将棋とチェスは同じゲームをルーツとしていると言われています。それが紀元前インドのチャトランガというゲームらしいですが、どういう経路で日本に伝わって将棋になったかははっきりしていません。こちらは私...
チェス盤をどこで買うか
チェスを始める際に、チェス盤、駒をどこで買うのかまよいますよね。携帯サイズのものはマグネティックキングチェスなどをAmazon等で買えばいいですが、大きめのチェス盤は取扱店が少ないため、国内で買おうとすると、不当に高い買い物になる可能性があります。検索で引っかかるチェスの通販サイトも異常に高いショップがありましたので、...
キング+ルーク対キング+ルーク+ナイト
今日は世界女子選手権で、ちょっと面白い局面があったので、解説しようと思います。 お互いの持ち駒が、キング+ルーク対キング+ルーク+ナイトの場合、勝負の決着はどうなるでしょうか?この勝負は、間違えない限り、引き分けです! ただし、時間切迫していたりすると、的確な判断というのはなかなかできないもので、両取や串刺しを食らって...
FIDE Women’s World Championship
現在、テヘランでFIDEの主催する女子世界選手権が行われています。今回の大会の勝者が現世界王者(Hou, Yifan)と対戦することになります。 この大会は63人の選ばれた女子選手が参加し、ノックアウトトーナメント(勝ち抜き)方式で行われます。 決勝以外は90分+40手で30分追加、1手ごとに30秒加算の試合を2試合行...