ルーク+ビショップ対ルークのエンドゲーム 

ルーク+ビショップ対ルークのエンドゲーム 

昨日はJCF主催の大会、サマーチェスフェスティバルがありまして、そちらに参加しました。オープンクラスは実質12名で争われまして、全勝でKuroda選手が優勝しました。おめでとうございます!優勝候補筆頭だったKobayashi選手は1Rに、私は2RにそれぞれTanaka選手に敗れ、優勝戦線に加われずに終わってしまいました…トホホ。

さて、最終局、そのKobayashi選手と黒番で対戦となりました。序盤で簡単にポーンダウンし、絶体絶命でしたが、その後巻き返して結局引き分けでした。最後の方の局面がこんな感じでした。

この局面ではドローなんですが、昨日の大会では、加算が15秒だったので、お互い秒読み状態で棋譜を取っておりませんでした。ちょうど試合前に話していたことですが、棋譜が再現できないと、3回同一局面の指摘も50手ルールの申請もできないため、続けるしかありません。最後は合意ドローとなりましたが、白としては相手が間違えてくれたら勝てる局面ですので、とことん指す人がいてもおかしくありません(実際私もどこかで間違えていたと思います)。こういう場合、どうなるのかしら??と対局中も心配になっておりましたが、アービターの采配でドローとなったりするのかどうか、ルールに詳しい人がいたら教えてほしいです。ちなみに、今回はアービターも正確に手数をカウントしていなかったようだったので、Kobayashi選手のお目こぼしがなければ大変なことになるところでした…。

さて、ではどのように間違えると負けてしまうのか。実例が100 Endgames You Must Knowという有名なエンドゲームの本に載っておりました。下図で白番でRg2+とされた場合はKh3とよけて、ルーク交換を持ちかけることでテンポを取り、それでルークがよけたらまたKg4と戻るといった手順で防御できるとされています(詳しくは本などを参照してください)。逆に黒番の場合、Re2とチェックするなどでドローですが、間違えてRc2とかやりますと(すごくやりそうな感じです)…。

1. … Rc2⁇  2.Rg7+ Kh4  3.Kf5 Rc5+  4.Be5!

このような局面になりますが、4. … Kh3  5.Rg3+ Kh4  6.Rg2! Kh3  7.Rh2# などで黒必勝です。こういうのがあるので、RBを持っている側はとことん頑張りたくなるのも理解していただけると思います。チェスってなんとも奥が深いですね…。

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