大ニュース! 日本チェス協会は今年いっぱいで解散し、新団体へ移行
つい先日、チェス通信が届きましたが、2410ページに大ニュースが記載されていました。
それによりますと、日本チェス協会の会長代行を長年勤めてきた渡井美代子さんが引退し、日本チェス協会は解散。来年1月末をめどに新団体が発足するとのことです。
新団体名は「日本チェス連盟」の予定
突然の発表だったので、ほとんどのJCA会員は、会報とツイッターの情報しか知らないと思います。私もその一人ですけど、仮委員会のメンバーは
- 会長:ヒーバート由美子さん
- 副会長:山田明弘さん
- 設立協力メンバー:逢坂志麻さん、立見洋子さん、南條遼介さん
ということです。日本チェス連盟がどのような組織になるのか、全くわかりませんけど、私自身も何かできることがないかどうか、改めて考えてみようと思います。
日本チェス協会からの問題点
私は30年以上前の中学生の頃に日本チェス協会に入会したので、前会長の松本さんの時代から見ておりましたが、インターネットがまだ普及していない時代には、チェスの情報、チェス用品、本の購入などすべてが日本チェス協会を通して行うしかなく、ある意味絶対的な権限を持っておりました。また、日本チェス協会は、形態上はあくまで「個人商店」であり、運営に関しての情報の大半は公開されず、それをよしとしない方々も多くいて、もめ事が絶えませんでした。そのような状況で、積極的な普及活動、スポンサー獲得もできず、結果として組織規模の拡大もできないまま時が過ぎました。松本前会長が逝去された後、渡井さんが会長代行に就任した後も、そのような運営体制が変わらなかったため、競技人口や会員数の増加がほとんどないまま現状に至っているのでは?と思います。
個人的には渡井さんに悪い感情は持っておりませんが、大会運営の際のスタッフの緊張感のなさ、不注意による繰り返しのミスなど、明らかに目に余るものがあり、それが原因で試合に参加しない、チェスから離れてしまう人もいたかと思います。でも、大会に関しては、遅刻や当日エントリーが常態化していたり、表彰会の時に談笑していて協力的でなかったりと、プレイヤー側にも問題があったのも事実ですが。
「日本にもボビーフィッシャーのようなスターが生まれれば、爆発的にチェスが普及する日が来る」というようなことを渡井さんもおっしゃっていたように思います。ただ、そういうスターが生まれるには、ある程度の環境作りがないといけないですよね。現状日本には、チェスで生活できている人もほとんどいませんし、将棋に比べると提供される情報も極端に少ないので、夢を抱けるような要素がなさ過ぎると思います。
新組織への期待
いろいろ偉そうなことをいって見ても、結局はなんら個人的に普及活動をしているわけでも、尽力しているわけでもないので、本当にわがままになってしまいますが、まずは「オープンな組織」と「安定した大会運営」を目指して頑張ってもらいたいと思います。日本チェス連盟の暫定会長であるヒーバート由美子さんがIA資格を取得し、尽力なさったことで、大会運営の現場はかなり改善されたと思いますが、近年は会場の確保などが難しかったようで、特に大田区民センターが廃止された後は日程がイレギュラーになっていたように思います。これを機に、年間の大会予定などもしっかり見直してもらって、国際大会がもう少し多く開催できるようになればいいですよね。
何にしても、日本のチェス界にとって大きな変化が始まりました…今後に期待しましょう!
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