グッドビショップとバッドビショップ〜今更聞けないチェス用語〜

グッドビショップとバッドビショップ〜今更聞けないチェス用語〜

さて、今更聞けないチェス用語第2弾、今日はグッドビショップとバッドビショップについて説明します。

ビショップは、斜め4方向に動ける駒で、開始時はそれぞれの陣営に2個ずつあります。ナイトとビショップはほぼ同じ価値があるとされ、マイナーピースと表現されることもあります。

ビショップの大きな特徴は、機動力があるが、行けないマスがあることでしょう。

チェス盤は白黒の格子模様になっていますが、たとえば、初期状態に白マスに配置されているビショップは、どう動いても、白マスにしか行けません。このため、2つあるビショップをそれぞれ「白マスビショップ」「黒マスビショップ」と言ったりもします。

今日のお題について、たとえば、下の図のような状況を考えてみましょう。

白の白マスビショップは、ポーンなどに行く手を遮られて、行けるマスが限られています。これは極端な例ですが、実戦でも、やはりポーンなどに遮られて、ビショップの働きが著しく悪くなっている場合、これを「バッドビショップ」と言います。

一方黒の白マスビショップは自陣のポーンに遮られず、利き筋が通りやすい。つまり働きがいいので、これは一応「グッドビショップ」と言います。ただ、グッド、バッドは進行状況で、変化していきます。たとえば終盤で、グッドビショップを持っているがポーンを守れないと言うようなことも考えられます。

チェスの基本的なことを覚えるときに、「ナイトとビショップの価値は点数をつけると3点で、ほぼ同一」と覚えたと思いますが、実際には、ビショップの価値の方がやや高いとされています。ナイトの利きは8カ所ですけど、ビショップの利きはそれよりも多いですし、特にビショップ2個対ナイト2個の場合は、駒の利き、支配力の差で基本的には「ダブルビショップ」の前者の方が価値が高いということになります。

ただ、前回学んだ、「アウトポスト」に配置されているナイトについては、「バッドビショップ」よりも有用であり、ダブルビショップ対ダブルナイトでも、ナイトの方が高く評価される場合もあるので、一律に考えるのではなく、局面に応じた対応が必要になります。まあ、局面評価は私もちんぷんかんぷんでして、非常に難しい話ですけども…。

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