over the board(OTB)のチェス大会が再開予定ージャパン・チェス・クラシック
ブログを更新しようにもネタがなく、チェスへの意欲も低下してしまっている状況でしたが、ついにOTB(リアル対局)のチェス大会が再開することになりました。
ただ、全くの懸念がなく、両手を挙げて万歳できる状況でもないので、少し意見も添えて、紹介したいと思います。
ジャパンチェスクラシック2020
日時と場所:7月23日(木)~26日(日) JR大井町駅前のきゅりあん
参加人数:48名限定(すでにエントリーは締め切り、ウェイティング受付中)
タイムコントロール:7R スイス, 持ち時間90分 + 30秒/手 FIDE公式戦
特記事項:全日本選手権2021のシード5名、女子1名を選出
従来、8月に行っていた大会でしたが、今年は7月の祭日を含めた4日間で開催されることになったようです。23日と24日が祭日で、後土日ですから、参加はしやすい状況と思います。新型コロナウイルス感染症の影響で、エントリー人数を限定しての大会となっています。
新型コロナウイルス感染症への対策等
大会要項を見ていくと、以下のような記載があります。
17. COVID-19対策のため、参加者は次のことを守らなくてはならない.
(1) 会場内では必ずマスクを着用すること
(2) 握手禁止
(3) 検討室はないので局後の検討をする場合は各自の責任で行う
(4) 会場に入る際には毎回手の消毒をする
(5) 発熱、体調不良があるときはスタッフに連絡し、会場に近づかない
(6) 試合中の検温要請には従い、37.5℃以上の発熱、体調不良があればすぐに退会とする.終わらなかった試合は不戦敗0Fとする*参加者は参加申し込みをすることにより上記の条項、及びルールに従うことに同意するものとする18. COVID-19対策のため、主催者は次のことに注意する.
(1) 会場は定期的に空気の入れ替えを行う
(2) ラウンド後の盤、駒、クロックの消毒を行う
(3) 見学者の会場への立ち入りを原則禁止とするNCSのJapan Chess Classic 2020 要項より抜粋
十分な予備知識、装備で診療に当たっている医療スタッフでも感染していることを考えると、完璧な対策というものはなく、この注意事項を完璧に守ったとしても、長時間対局で同一の部屋で多数の選手が過ごす以上、感染リスクを0にするのは難しいと思います。チェスの対局中は原則会話がないので、そういう意味ではほかの文化活動やスポーツよりも感染のリスクは少ないかもしれませんが、試合の合間には会話するでしょうし、発熱や咳などの感冒様症状のない無症状感染者からでも伝染する可能性がある、というのがこの感染症の難しいところです。
今回の部屋のことはわかりませんが、会議室というものは窓がない部屋も多く、十分な換気などが確保できるかどうかも難しいですね。あったとしても、真夏ですっと開けっぱなしでは、暑くて我慢大会になってしまいそうですし…。
私は自分の立場上、いろんな人を見ていますが、この感染症に対しての対応、理解は本当に十人十色でして、48人の選手が集まれば、体調不良のものも出てくるでしょうし、消毒等についても、統一的に行動するのは難しいかも、と思ってみております。
無事開催にこぎ着けられるか
最近の流行状況を見ていると、特に東京都に限って見ると、規制解除になってから人出が急に増えてしまい、かつ実際の感染者数も増加傾向です。市民に少しでも安心材料を出したいのか、やたら夜の街に絡めた報道がされていますが、実際にはここ1か月で感染者数がまた爆増してもおかしくありません。そういう状況になった場合、多人数で集まるイベントについては、再度自粛要請が入る可能性があります。
私も久しぶりのOTBの大会、出たいと思いましたが、諸事情を勘案した結果、不参加としました。無事に開催されること、新規感染者を出さないですむことを切に祈っております。
優勝争いは
現時点でのエントリーリストの上位15人です。この中から優勝者が出るのはほぼ間違いないと思われますが、特に注目は上位3名、IM Kojima、FM Aoshima、CM Tuの3選手の争いでしょう。個人的には近年なかなか優勝できないKojima選手に頑張ってもらいたいと思いますが、皆様はどのように予想されるでしょうか。今回は観戦もできませんので、遠くから大会の成功をお祈りしております。
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