キング+ルーク対キング+ルーク+ナイト
今日は世界女子選手権で、ちょっと面白い局面があったので、解説しようと思います。
お互いの持ち駒が、キング+ルーク対キング+ルーク+ナイトの場合、勝負の決着はどうなるでしょうか?この勝負は、間違えない限り、引き分けです!
ただし、時間切迫していたりすると、的確な判断というのはなかなかできないもので、両取や串刺しを食らって負けることがあります。
局面図は、Buksa, Nataliya(2300)対Guramishvili, Sopiko(2370)で第6局目になります。ブリッツでの勝負ですが、122手目、黒のGuramishviliはRg3+としました。123.Kf1 Ne3+…. んんっ?キングは1列目に行くしかないですが、Rg1+からRg2+とされると、なんと白はルークを取られてしまいます!実際の試合も124.Ke1 Rg1+ 125.Kf2 Rg2+ 126.Kxe3 Rxa2となり、白は負けてしまいました。この敗戦でまたまたタイに持ち込まれてしまったBuksaはそのあとのタイブレークで敗退してしまいました。
さて、もう1度、局面を見てみましょう。白がなんとか凌ぐ手段がなかったでしょうか?
実は126手目のKxe3??が敗着手でして、ここではKe1!です。もしRxa2と取ってしまうと…ステールメイト!そう、引き分けなんですね。この後もうまく逃げれば、負けることはないでしょう。
2300台のマスターでもこういう試合がありますからね(ブリッツですけど…)。最後まで油断せずに指したいものですね。
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